スナックで働いていた話
今の職場の前に、営業職で働いていたときに、スナックのバイトをしていました。
元カレと別れて自暴自棄になっていたときに、
たまたまふらっと飲みに行った先で隣に座ったお客さんがママさんで。
一人で日本酒をくいくい飲んでいたところで、うちの店に来てみたら。と声をかけられました。
スナックとか、正直行ったこともないし、夜の店なんて未知の世界。
でも、当日の営業の仕事は営業成績が上がらず、給料も上がらない日々で、お金欲しいっていう気持ちもある。それに、同棲を解消して一人ぼっちの家に帰るのがしんどくて。
とりあえず、雰囲気だけ見においで、と言われて後日、体験入店みたいなものを。
タバコのニオイがして、カラオケではよくわからん曲が流れて、わたしはどうしたらいいかわからずに、とりあえず、お客さんの横にいて、頑張って笑っていました。
ずっとドキドキしながら、なんで私はここにいるんやろう、って思いながら、
でも、なんかみんな楽しそうだったのと、ママさんが優しかったのでそのまま働くことになりました。
まったくわからない、未知の世界。
人見知りで、歌も音痴で、お酒だけ好きなだけ。
お客さんと全然話せなくて、歌も歌えなくてマナーもわからず、飛び込んでみた世界。
変なことも、色々やらかして迷惑かけたことも、学んだこともたくさんあります。
2年くらいしか、いなかったけどその中で可愛がってくれるお客さんもいました。
どこでどんな縁があるかなんて、わからんもんやなぁって思います。
辞めてからだいぶ経ちますが、
たまに昔のお客さんと飲みに行くとあたたかく迎えてくれます。
ホームがあるって、やっぱり、いいな。